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一般皮膚科

Dermatology

一般皮膚科について

皮膚科専門の医師が診療いたします

「保険診療」を中心にアトピーやじんましんなど、一般皮膚疾患を診ております。

アトピー

全身の皮膚が乾燥し、とくに関節などこすれる部位を掻いてしまって、湿疹になる病気です。 個人の年齢、性格、生活条件などにより複雑な病態を呈します。

当科では保湿を主体とする塗り薬を広い範囲に塗って、症状のひどい部位にはせまい範囲で強めのくすりを塗っていただくことで、無理なく、症状をおさえてゆきます。治療には時間がかかるため患者さんの主体性や病気に対する気づきが大事になります。

薬の使用方法

最近ではある程度まで症状が悪化してしまった人の場合、ひどい時用の薬を1週間から10日ほど直接、患部にたっぷり塗ってもらいます。最初から弱めを塗ってしまうと、有効成分が薄まってしまい、なかなか治らないことが多いです。
とりあえずダイレクトに、かつふんだんに強めの薬を塗ってもらい、治ってきたところで弱めに切りかえます。

そうして、しばらくしたら、毎日塗っていた弱めの薬を週数回に減らしてゆき、それと同時にようやくスキンケアを開始いたします。

注意事項

湿疹の薬は塗り始めの1週間から10日までが非常に効果が出るのですが、それ以上になると皮膚に耐用性が表れ、あまり効かなくなります。これはアトピー治療の盲点になっています。したがって最初の1週間に90%まで治すことがアトピー治療のコツです。

注意事項

スキンケアとして有名なヒルドイドやワセリンや親水軟膏などは、あくまで肌が改善されている時に塗る化粧品に似た役割をするものです。湿疹病変がある時に塗り続けると、肌は改善されるどころか、悪くなる時もあるので気をつけて下さい。

デュピクセント注射

デュピクセント注射を開始しております。
今までの治療法で十分な効果が得られない生後6か月以上のアトピー性皮膚炎の方にお使いいただけます。
IL-4とIL-13という物質の働きを押さえることで炎症かゆみバリア機能低下のすべてに対する効果が期待できます。

計画的に進めることが何より大事です

アトピーの治療は外用剤を闇雲に塗ったり、やめたりしていても治らず、きちんとタイムテーブルにのっとり、計画的に進めることが何より大事です。

当院では他の施設、ステロイドを出し過ぎるところやまったく出さないのを売りにしているところなど、さまざまなところで治らなかった患者さんが大勢いらっしゃいます。
大部分の方は湿疹の薬の塗り方をあまり説明されていないようです。
重症の方には軟膏の湿布療法として、ガーゼや包帯で患部を覆ってしまいます。
薬の塗り方もスタッフが説明しております。

またスキンケアを長期間、毎日、塗るのはよほど真面目な方しか出来ないと思います。まずは強めと弱めの薬の二種類で皮膚の症状が落ち着くまで頑張ってみると、新しい展開が得られるでしょう。

Q アトピーの治療でステロイド外用剤は使わなければいけませんか?

A

ステロイドについては多くの誤解があるようですが、今まであまりに安易に使われ過ぎてきたのも事実かと思われます。

難病にステロイドを飲ませて治す治療法がありますが、症状が消えてステロイドを減らすときは慎重に、時間をかけておこないます。それに比べてステロイドの外用剤は町の薬屋さんで売られているくらいで、患者さんがあまりに気軽に塗ったり塗らなかったりを繰り返し、薬剤の管理が甘すぎることが副作用の原因になっていると思われます。
一般的に当院では必要に応じてですが、最初の1週間ほどステロイド剤を十分な量外用してもらい、かゆみや赤みを消してもらいます。
ただし、それで治療が終わったわけではなく、さらに引き続き、弱い外用剤を1週間ほど使用してもらい、様子をみながら、塗る回数を引きのばしてゆきます。
最終的にスキンケア薬でその後、半年から一年を通じて肌質を改善させてもらうことで初めてアトピー治療に結びつけます。
最初のステロイドの薬はただかゆみを一時的に消すだけですので、ステロイドでアトピーを治すという言葉は正確ではありません。湿疹のくすりからスキンケアのくすりへと変化させてゆく、その一連の過程そのものに治療効果があるということに着目してください。したがって最初に塗る量、回数、塗る期日を必ず確認してください。
どうか薬を二三日塗っただけで勝手に治療を中止してしまい、不必要なかゆみで悩んだり、お子さんを苦しめたりだけはしないでください。

とびひ

夏などの暑い時期に皮膚の湿疹局面を掻いて細菌感染を合併すると、とびひになります。特に小さなお子さんは皮膚のバリアーが弱いため、わずかなキズからとびひになってしまいます。じゅくじゅくした傷跡が急に体のあちこちに拡大してきたら要注意で、他人に感染するためプールや集団行動が制限されます。

悪化すると腎臓等に影響が出ることもあるため、治療には抗生物質を使用しますが、かゆみを止めることも重要です。引っ掻いた傷等は放置しないで早く治しておきましょう。

じんましん

疲れやストレスで体中に痒みをともなう、蚊に刺されたような皮疹が出現します。時間がたつと、消褪しますが、 再発を繰り返します。毛穴が開くタイプや擦ると赤くなるだけの機械性タイプなどいろいろな種類があります。

感染症やアレルギー、食物、薬剤など、いろいろな原因が考えられます。内服薬を長期に、計画的に続けた方がよい結果を得られます。最近、少量の血液で数多くのアレルギーを検査することが出来るようになりました。

にきび

若い方だけでなく、50歳過ぎの大人にもよく出来る、昔からある化膿性の皮膚病です。以前は放置する若者も多かったですが、あまり、いい治療がなかったせいもあると思われます。最近は効果的な新しい外用剤が出てきているので、使い方に注意しながら、上手に塗ると、かなりの効果が期待できます。重症化してアイスピックというあばたになってしまうとなかなか回復が難しくなります。重症例では、光線療法、ピーリング、ジェネシスピーリングなどを併用します。
他の医院であまり説明を受けずに治らなかった患者さんが大勢、いらっしゃいますが、スタッフから詳しい薬の使い方、生活指導、洗顔の仕方をアドバイスされると、かなり軽快する方が多いです。

保険が効くにきび治療薬(内服薬)

抗生物質

基本的にはニキビはニキビ菌等の細菌感染で起こるので、抗生物質の内服が有効です。
皮膚科では昔からミノマイシントいうテトラサイクリン系の抗生物質を使用してきました。
ただ男性に多くめまい等の副作用がみとめられ、長期間投与で爪や唇に黒いしみが生じたりするので、当院ではあまり使用しません。クラリスロマイシンという新しいマクロライド系の抗生物質をよく使用します。
利点として、長期間安全に使用できる。胃酸に強く高い血中濃度を保てる、ある種の細菌が作る防御膜を破壊することができる、炎症からくる組織の障害を防ぐなどがあります。

抗生物質の注意事項

重症例に、つまり顔全体にうみをもったにきびや赤いぽつぽつがたくさん出来てしまい、早く良くしたいという時にかぜをひいた時や蜂窩織炎の時に使うような強めの抗生物質を飲むとある程度、よくなりますが、依存性ができてしまい、今度はそういう強い薬ばかり飲みたがる人がでてきます。当然、胃がやられたり、下痢を起こしたりの副作用もでやすくなるので、出来るだけ長期間内服可能な弱めの抗生物質を使用するのが大事です。

漢方薬

漢方薬としてクラシエ製薬の十味敗毒湯を使用しますが、桜の樹皮が含まれているため、抗酸化作用を持ち、ニキビの赤み等を非常に改善させます。ベピオゲル、デュアック配合ゲルなどの外用薬はばい菌をやっつける時、酸化剤としても働くのですが、酸化は皮膚を錆びつかせるという一面もあります。そのため皮膚を守るために抗酸化作用のある漢方薬を一緒に使うのが効果的です。

ビタミン剤

ビタミンB2、B6も基本として使用することが多いです。たかがビタミン剤と侮れません。どちらか一種類だけ飲みたがる人もいますが、これらは共同で内服することで悪玉コレステロールを下げたり、余分な油分をエネルギーに変えたりしながら血管や毛穴をきれいにしてゆく薬剤です。

抗生物質・漢方薬・ビタミン剤の注意事項

これらの内服薬は外用薬だけでは抑えきれないにきびの再発を予防する効果もありますので、出来るだけ外用薬と一緒に使用するのが望ましいです。

保険が効くにきび治療薬(外用薬)

ベピオゲル・デュアック配合ゲル

ベピオゲル、デュアック配合ゲルは最近、保険適応を受けた世界でもっともポピュラーな塗り薬です。

ベピオゲルは、にきびに対する新しい塗り薬で一日一回塗ることで皮膚のあらゆる細菌を消し、詰まり気味の毛穴の通りを改善します。
ただし、漂白作用があるので洋服とか髪につかないようにしてください。
少し赤みや皮膚が乾燥する時があります。

これらの塗り薬は従来の抗生物質のぬり薬より、明らかに効果は高いですが、その分、副作用も強いので注意してお使いください。

ベピオゲル
ベピオゲル
デュアック配合ゲル
デュアック配合ゲル

ディフェリンゲル

アダパレンという皮膚のターンオーバーを速める成分が配合されております。顔全体に使用することで白ニキビ、面皰などニキビの初期状態にも効果を発揮します。ただし、初期反応としての顔の赤みはかなり高率に起こりえます。時に赤みや痛みはつらい修行のようだという患者さんもいらっしゃいます。製薬会社の担当にそのことを進言しても、そんなことはない、と取り合ってもらえなかったりしますので、内科や外科でたいした説明もされずに処方されて、使ってみてびっくりして塗るのを中止した人の数はかなり多いと思われます。

次のような方は、このお薬を使用しないでください
  • このお薬によりアレルギーをおこしたことがある方
  • 妊娠している方、妊娠している可能性のある方
    (このお薬での治療中に妊娠を希望する方も、使用をお控えください。)
治療中に守っていただきたいこと
  • 1日1回、おやすみになる前に洗顔後、顔だけに使用してください。
  • 二キビの治療以外にはお使いにならないでください。
  • このお薬をなめたり、のんだりしないでください。
塗りはじめにあらわれる副作用
  • 症状は通常は軽度で、ほとんどが使いはじめから2週間以内にあらわれ、その後やわらいできます。
  • ただし、治療中に症状がなかなかよくならない場合は、医師・薬剤師に相談してください。
  • ディフェリンゲルの使い方
    1. 洗顔料を手にとり、よく泡立て、泡で顔全体を包み込むようにやさしく洗ってください。
    2. 洗顔料を残さないように十分洗い流し、柔らかいタオルでこすらすに軽く押さえるように水分を拭き取ってください。
    3. ディフェリンゲルをニキビとその周囲に、適量を塗布してください。
    4. 塗り終わったら、手を洗ってください。

    ※前日に塗り忘れた場合でも、用法・用量どおり就寝前に使用してください。
    ※1日に2回塗ったり、1回に2回分を塗ったりしないでください。

    ディフェリンサイトでは使い方を動画で紹介しています!

    ベピオゲル、デュアック配合ゲル、ディフェリンゲル、注意事項

    効果は比較的高く、効く人は凄まじく効きますが、合わない人にとってはかなりの苦行になりえます。必ず少量から使い始めるのがこつです。

    保険適応外にきび治療

    保険適応外として、もっとも効果的なのはCDトレチノインです。

    CDトレチノイン

    ベピオゲル、デュアック配合ゲル等が赤くなるなど、副作用で使えない人やある程度、ニキビが治って、ニキビ跡やしみを薄くしたいという人にもお勧めです。

    トレチノインはビタミンAの一種で、しみ、しわ、にきびを改善させる働きがあります。皮膚のターンオーバーを促進させて、メラニンの排出を促します。
    従来、使っていたアダパレンやレチノイドは高率に顔が真っ赤になったり、皮剥けがひどい状態になりましたが、CDトレチノインはその程度がかなり抑えられています。
    市販されている一般化粧品にも含有されていますので、安全性は問題ありません。

    ただし、濃度は高いので妊娠中、授乳中の方は念のため使用を控えてください。

    CDトレチノインの症例
    0.05%トレチノイン配合クリームを4ヶ月塗布

    使用前

    使用後

    ピーリング

    グリコール酸という弱い酸で皮膚の表面を溶かしてゆき、老化した皮膚の再生、修復、メラニンの排出を促します。繰り返すことでにきび、しみ、肝斑等を軽快させてゆきます。
    強めの外用剤で顔の肌が赤くなったり、かさかさになったりが嫌な人が使用するのにちょうど良いです。
    グリコール酸ですと週一回で2か月ほど続けるとにきび、くすみなどに効果が表れてきます。
    もう一つ、サリチル酸ピーリングというのがあり、これは月1回でよく、老化して少し厚くなった皮膚を若々しくさせる効果があります。

    ピーリングの注意事項

    あくまで補助療法ですので、単独で使用するのではなく、他の飲み薬や塗り薬と併用するのが望ましいです。

    イボ

    ウイルスでうつる病気です。手でかくとひろがることがあります。

    液体窒素療法を施行しますが、特殊なぬり薬を併用することもあります。 首などの小さなポツポツは色素沈着を起こしやすいので漢方薬の内服を併用しながら、液体窒素やデルマトロンという機械で処置します。

    自費の場合「デルマトロン」での治療法がございます。

    水イボ

    小さい子の皮膚にできる肌と同じ色のぷつぷつとしたイボです。

    一般に様子をみてください、と言われることも多いようですが、放置すると広がってしまい、手におえなくなるときがあります。
    消毒や塗り薬でも上手に治らないことが多いので、麻酔テープを貼って痛みを軽くしてからつまみとります。

    ふけ症

    顔や頭の皮膚が赤くなってカサカサしてきます。脂漏性皮膚炎という病気の時が多く、にきびと同じく生活改善が大事です。
    湿疹の薬で改善しますが再発することが多いです。

    水虫の塗り薬をシャンプーのときに使ってもらうこともあります。

    水虫

    微生物の感染でおこるので赤ちゃんでもなります。
    足の指の皮膚がむけたりします。かゆみがない例もあります。
    水虫だと思っていてもダニが住み着いていたり、湿疹のときもありますので正確な診断が大事です。

    水虫の塗り薬はかぶれやすいので塗っていて赤くなったら中止します。日頃から足をごしごし洗わないことが大事です。

    うおのめ

    よく歩く方や運動する方の足裏や足指に芯をともなった硬いできものが出来て、押すととても痛いです。
    スピール膏という角質を溶かすクスリを1週間剥がれないように頑丈に貼って柔らかくしてから、はがし取ります。
    あるいは液体窒素という薬品で凝固させますが、多少の痛みを我慢すれば十数回ほどで小さくなります。

    ホクロ

    良性か悪性かの診断が重要になるので、大きかったり、変な形をしていたり、血がでていたり、悪性が疑われる場合は関連病院に紹介いたします。 良性の判断ができる場合は手術で切除します。

    自費の場合「炭酸ガスレーザー」での治療法がございます。

    巻き爪

    おもに足の指の爪が肉に食い込んで痛くなる病気です。
    長時間、重い荷物を持ったり、窮屈な靴をはいたりするとなることがあります。

    治療法は各流派によりいろいろありますが、概して値段が高くなるのが難点です。
    爪が少しの間、黒くなりますが、古典的硝酸銀療法を何回か続けて治ることが多いです。
    重症の場合は局所麻酔後、レーザーもしくはメスで爪を変形、あるいは切り取ります。

    赤ら顔

    女性に多い病気で、紫外線過敏や膠原病を除外する必要があります。

    漢方薬、ビタミン剤、自立神経調整剤、注射等で対処します。治るまで少し時間がかかります。
    夜中に無意識で顔をかいたり、お化粧を拭きとるタイプのクレンジングでこすって落とす人、睡眠時間の短い人に多いようです。
    何よりも顔の皮膚に刺激を与えないことです。

    自費の場合「ジェネシス」での治療法がございます。

    やけど

    創面を乾かさないように外用剤とガーゼで保湿します。
    乾かさないでいると皮膚が再生されてゆきます。
    網目のあるガーゼをはって消毒するだけでは治りにくいことが多いです。
    低温やけどは治るのに時間がかかります。
    膝より下方のやけども時間を要します。

    帯状疱疹

    顔や体の半分の側に突然、赤い水ぶくれや赤い斑点ができて、痛みをともなうことの多い病気です。

    抵抗力が弱くなった時、過去にかかった水ぼうそうのウイルスが悪さをするものです。できるだけ早期に飲み薬を内服し、皮膚を保護的に扱うと、痛みが残ることが少ないです。

    皮膚に何も症状が出ずにひりひりした神経痛のみ出現することがあり、その場合は診断が難しくなります。それでもなるべく早期に治療を開始したほうが後遺症を残さずにすむようです。

    多汗症

    日常的に脇汗や手汗が過剰に分泌され、生活に支障が出るような方に、今までもボトックス注射がありましたが、費用が高いのが少し問題でした。

    今回、脇の汗のボトックス注射が保険適応となり、少ない経済的負担で治療を受けられることが可能になりました。まず、診察を受けられ、制汗剤で対処できなさそうで、一定の診断基準を満たした重症な患者様が注射適応となります。

    注射は細い針で片方の脇に十数か所うちます。痛みは個人差があるものの、氷水で冷やしながら施行するので、それほど強くないです。効果は半年から9か月と言われています。

    赤ちゃんの湿疹

    当院にはお子さんも多くご来院されます。
    赤ちゃんの湿疹等、詳しくはお子さんの皮膚病ページをご覧ください。