時々、お子さんの体のかゆみが薬を塗ってもちっとも治らないと悩んでいるお母さんがいらっしゃいますが、拝見すると体全体がひどい湿疹で覆われていて保湿剤を塗ることでかえって悪くしてしまっているケースがよくあります。
保湿剤にはかゆみや赤みをとったり、湿疹を治す作用はないし、刺激もあることを伝え、きちんと薬を塗ってもらうときれいに病変は消えます。
慢性湿疹の時に全体を保湿してから薬を部分的に塗ると再発が抑えられて非常に具合が良い場合は確かにあります。
昔はこれほど保湿剤に人気がなくて、今のように美容目的で保湿剤を手に入れようとする人はあまりいませんでした。
すぐに薬を塗って何でもかんでも治していたものです。常に湿疹の薬がいいわけでもないですが、保湿剤はあくまで予防として存在するだけなので、かゆみが出てきたら湿疹のくすりの出番です。
2019.03.18